2025年4月23日
OJS60さん、ももはなさん、TOMO’Z(トモズ)さん、さやさん、にゃおゆきさん、澄さん、スズキさん、叶川紗愛さん、島猫V2さん、シルバードラゴンさん、都良(TORA)さん、いつもスターをありがとうございます。
シネサタで放映された「パーフェクトケア」を観ました。映画の内容自体は、まあ胸糞なのですが、ひょっとすると近未来を予見した映画じゃ無いかと思いました。
身寄りが無い、あるいは相続人の関与が薄い、相続人が相続金の減少をとても気にする場合、親族以外の後見人を司法(裁判所)が決定した場合、十分にあり得ますよね。本編では、医者、ケアマネ、司法とルーチンのように老人ホームに入居させてしまいますが、入居者が外と連絡が取れず、自由に行動出来ない状況で、なおかつ、外からの訪問も医療的理由で許されなければ。。。新型コロナで会いたくても会えなかった人は多々ありましたし。認知症と判断されれば、自由行動はさせてもらえませんし、外部との連絡も出来ない(させない)でしょう。もう、現実的にあるのかもなぁ。
そうなる(自分で判断できなくなる)前に、きちんと準備をしておかないとと思いましたわ。
生成AIにも、聞いてみました。アメリカの事例もおしえてくれました。
本文開始
映画『I Care a Lot(邦題:パーフェクト・ケア)』における「成年後見制度の悪用」というテーマは、多くの視聴者や専門家に強い衝撃を与え、「現実でも起こり得るのではないか」と議論を呼びました。以下に、映画の内容よりも 制度悪用の現実性に関する評価や意見 をいくつか紹介します。
✅ 世間や専門家による評価(福祉制度悪用の現実性に関して)
1. 「あり得る」あるいは「既にある」現実としての指摘(特に米国)
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アメリカでは、成年後見制度(Guardianship)が各州ごとに異なる運用であり、監視体制が不十分な州では、制度を悪用するケースが報告されています。
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実際に、後見人による資産の不正使用、家族との接触遮断、施設への強制入所などが問題化しており、映画と似たような構図が散見されます。
🎙️ New York Times や The Guardian などの報道でも、後見人による搾取事例が取り上げられており、映画が誇張ではなく「社会問題を突きつける告発的作品」と見なされています。
2. 制度自体の必要性と、悪用防止策の乏しさの指摘
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高齢化社会において後見制度は必要不可欠ですが、「制度を利用する人より、制度を操作する側の利益が優先される」という懸念が根強くあります。
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特に、親族がいない・孤立した高齢者が狙われやすいという点で、制度の設計や監視機能の強化が必要とされています。
3. 日本での現実性について
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日本でも「成年後見制度」の濫用に関する問題が指摘されていますが、制度の透明性や家裁の監督が一定程度機能しており、映画ほどの露骨な悪用は稀とされています。
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ただし、**「司法書士や弁護士が事実上の支配権を持っている状態」や「家族がアクセスできない状況」**は起こりうるという声もあります。
📚日本では、成年後見人による不正行為の検挙例が年間数十件単位であり、氷山の一角との指摘もあります。
🔍 日本の成年後見制度の概要と現状
【制度の目的】
本人(認知症や知的障害などで判断能力が不十分な方)の財産を保護し、生活・療養などの支援を行う制度。
【後見人の選任】
【後見人の権限】
⚠️ 悪用が起こり得る「グレーゾーン」やリスク
リスクの種類 | 現実に起こりうること | 補足 |
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財産管理の独占 | 後見人が本人に無断で不動産を売却し、管理口座に資金をプール | 管理口座を適切に運用しているかは年1回の報告に委ねられており、使い込みが発覚するまで時間がかかる |
親族排除 | 家族の反対を無視して、施設入所・資産売却を進行 | 家庭裁判所は「本人の福祉優先」だが、親族と意思疎通ができず孤立化することも |
報酬の過大請求 | 専門職後見人が報酬を高額請求 | 家裁が基準を設けているが、相場は月2万〜6万円と幅がある。報酬以上の仕事をしたという名目で請求されることも |
本人の意思軽視 | 本人が反対しても財産の売却・契約を進められる | 制度上、判断能力がないとされた時点で、本人の意思は法的効力を持たない |
🔧 改善のための提案・議論されている施策
1. ✅ 後見人の活動のリアルタイム化・可視化
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【提案】報告を「年1回」から「四半期ごと」「リアルタイムデジタル管理」へ
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【目的】資産の使途や判断の透明性を高め、不正リスクを抑制
2. ✅ 本人の意思をより尊重する制度設計(意思決定支援)
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【提案】「任意後見」制度の拡充(本人が判断能力あるうちに信頼できる人を指定)
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【目的】強制的な第三者による支配を回避。本人の希望が生かされやすい。
3. ✅ 後見人の選任手続の見直し
4. ✅ 市民による後見監視制度の構築
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【提案】地域包括支援センター等と連携し、第三者の目を常に入れる
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【目的】形式的な報告書だけでなく、実生活に即したモニタリングができる
🧭 総合的な見解
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映画ほどの悪質なビジネスモデルの実現は、日本の制度下では現時点で難しいものの、
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一方で、後見人が事実上の「資産の支配者」となり、本人の生活や自由を不当に制限するリスクは現実的に存在します。
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特に孤立無援な高齢者や、頼れる家族がいない方は、制度上の「善意」が逆にコントロールを奪うことにもつながりかねません。
🧩 総評
映画『I Care a Lot』はフィクションながらも、**「制度の盲点と人間の欲望が交差するときに起こる危険性」**をリアルに描いています。現実にも似た問題が存在するため、多くの視聴者に「自分事」としての警鐘を鳴らした点が評価されています。
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